2020年10月16日
秋が深まり、朝夕は冷え込む季節となりました。10月から東京都もGOTOキャンペーンの対象地域となり、遠方より参拝に来られる方が増えてるように感じます。御朱印巡りの方も多くなってまいりました。
宝仙寺は江戸御府内八十八ヵ所霊場の十二番札所になっています。「御府内」とは、江戸時代に江戸城を中心とした町奉行の管轄下にあった地域のことを指し、御府内八十八ヵ所巡りとは江戸時代に始まった東京のお遍路になります。
お遍路とは、弘法大師さまが生誕された地であり、修行をおこなった四国のゆかりの寺院「四国八十八ヵ所霊場」を巡礼することです。「同行二人(どうぎょうににん)」といって、お遍路中は常に弘法大師さまと共にいて守ってくださるといわれています。信仰や祈願、さまざまな目的で古くから巡礼がおこなわれています。
江戸御府内八十八ヵ所霊場は、四国遍路の写しとして、江戸の中期の宝暦年間(1751〜64)の初めに開創されて、260年の歴史を持ちます。その歴史の中で、廃仏毀釈や関東大震災、東京大空襲などの受難を乗り越え、今も多くの信仰を集めるお遍路となっています。
四国遍路は総距離が1400qもあり、挑戦することは難しいかもしれませんが、御府内巡りはほぼ23区内で総距離が約70qと、お遍路初心者の方にも始めやすい距離となっています。興味がある方は、過ごしやすいこの季節に東京のお遍路である御府内八十八ヵ所巡りをはじめてみてはいかがでしょうか。宝仙寺境内には、四国巡礼に関する巡拝供養塔や四国霊場塔などが多数ありますので、参拝された際にはどうぞご覧ください。
御影堂
御府内巡りの御朱印
修行大師像
新四国霊場三千人講中供養塔
八十八大師虚空蔵菩薩塔
諸国霊場巡拝記念塔
四国八十八ヵ所七十四番石碑
四国八十八ヵ所十三番石碑
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