2015年07月18日
今年も境内の笹庭の池と御影堂脇に、大賀ハス(オオガハス)が美しい花を咲かせました。雨の日が多かったせいか、例年より遅い開花になりました。
蓮は昔からお寺に参拝すると必ずと言っていいほど目にする機会があります。
蓮華は、泥の中に根を張っているにもかかわらず、泥にまみれることなく清浄で美しい花を咲かせます。そのような姿が、インドで誕生した仏教の教えと一致するとされてきました。仏教では、仏の智慧や慈悲の象徴とされます。
蓮華はお寺などで咲くだけではなく、仏様が乗られているのも蓮華であり、宝仙寺のご本尊様の不動明王の頭頂(とうちょう)にもあります。蓮が使われている熟語に「一蓮托生(いちれんたくしょう」という言葉があります。「托生」とは、「託生」とも書き、身をよせて生きることを意味します。
「一蓮托生」は、行動を共にする意味でよく使われる言葉ですが、本来は日本の仏教から生まれた言葉です。浄土信仰では、極楽浄土に往生したものは蓮の中に生まれると説かれることから、善い行いをして徳を積み、同じ蓮華の上に生まれ変わるという思想のもと生まれたようです。
蓮の花言葉は「清らかな心」、「神聖」、「離れゆく愛」、「雄弁」などと言われています。
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