2012年10月13日
境内のザクロの木にも果実が実りました。写真は、熟す前のもので白っぽいですが、熟すと真っ赤になり種子もルビーのようにきれいに染まります。
ザクロは吉祥果(きちじょうか)とも呼ばれ、種が多いことから多産や豊穣の象徴とされます。安産や子育ての神として有名な鬼子母神の持ち物でもあります。鬼子母神がザクロを持っているのにはある伝説があります。
鬼子母神には、可愛がっている子供が500人もいました。子煩悩でたいそうなかわいがりようでした。しかし、その食事は人間の子供をさらって食べていたのです。人々は大変苦しみ、お釈迦様に助けを求めました。
そこで、お釈迦様は鬼子母神の一番可愛がっていた末っ子を隠されました。鬼子母神は、形相を変えて探し回りましたが見つからず、ついにお釈迦様に助けを求めました。お釈迦様は子供を失うことの苦しみを悟らせ、隠していた子を返されました。以来、鬼子母神は人間を食べないことを誓い仏教に帰依しました。お釈迦様は、「人間を食べる代わりにザクロを食べよ」と諭されました。このような伝説からザクロは鬼子母神の象徴となったようです。
まだ白いザクロの実
一粒一粒が宝石のようです
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