2022年10月：ご挨拶

2022年10月03日

　先月の9月10日は中秋の名月（十五夜）でした。今年は中秋の名月と満月が重なる年だそうで、当日は天気が良く東京ではきれいな“お月様”を見ることが出来ました。皆様はご覧になりましたか。因みに今年の十三夜は10月8日です。この日も晴れて“お月様”を見ることが出来ると良いですね、期待したいと思います。

仏教学者の佐々木　閑先生は、仏教は、自分の心を自力で改良していく為に生み出された宗教だと仰っています。私達がより良く生活するのにはどのような心持で行動したらよいのかを示唆してくれているものだと思います。より良く生活するどころか、周りの人を巻き込んで困らせるものは宗教とは言えません。皆さん十分注意してください。

8月末に宝仙学園ではコロナウイルスの影響で中止していた総本山長谷寺教職員研修を2年ぶりで開催することが出来ました。長谷寺での写経・阿字観（瞑想法）・朝勤行参加等の体験を通して、仏教に対する理解を深め今後の学生、生徒，児童、園児への指導と幼稚園から大学までの学園内の情報交換・意思疎通に役立てていただきたいという主旨で、毎年20名位で行っています。参加者の感想では、普通は出来ない体験で仏教に対する理解が深まった、学園内の他部門の人と交流が出来て他部門のことが分かった、参加してよかったという意見が多く聞かれました。宝仙学園に在籍する学生・生徒等、並びに教職員が正しい心持でより良く生活でき教育に役立てば、この研修の意義があると思います。

宝仙寺の書院建設工事は、現在コンクリート打設工事を行っておりますが、ご多分に漏れず当寺の工事も人手不足等の理由で予定より2ヶ月程度の遅れが出ているようです。ご不便をお掛けしておりますが、ご協力をお願いいたします。

令和四年 十月

宝仙寺住職　富田　道生