2021年10月01日
オリンピック・パラリンピックが終了し9月に入ると同時に、今年の秋はいきなり涼しくなりました。
オリンピック・パラリンピックでは日本選手の活躍があり、心配された感染拡大も大きな混乱もなく、終了したように思います。
しかしながら、コロナウイルスの猛威は依然として続いており、最近は子供たちの感染が目立っており、宝仙学園では幼稚園を除いて9月下旬までオンライン授業に切り替えて授業をおこなうことにしました。
医師の鎌田實先生が、笑顔が持つ健康効果について書いていらっしゃいます。大きな声で笑うと、横隔膜が震え、呼吸も深くなり、副交感神経が刺激され、リンパ球が増えます。笑うと免疫力が上がるといわれるのはこのためです。また、笑いは血糖値や血圧を下げると報告されていると書いていらっしゃいます。つくり笑いの表情をキープする事でも、心拍数が安定するという事です。つくり笑いをやっているうちに本当に愉快な気持ちになり、周りの人にも笑顔が移りストレスを緩和し、免疫力を高めるそうです。
テニスプレイヤーの松岡修造さんも、プレー中につくり笑いでも無理に笑顔を作ると気持ちが楽になりプレーが上手くいくようになる、という話をしていました。
お金をかけずに健康が維持出来るというとても安上がりな方法です。
お経の中に「無財の七施」という教えが有ります。眼施(げんせ)(やさしい眼差し)・和顔施(わげんせ)(笑顔で接する)・言辞施(ごんじせ)(思いやりのある言葉)・身施(しんせ)(自分の体で出来ることを奉仕する)・心施(しんせ)(周りに心配りをする)・床座施(しょうざせ)(席や場所を譲る)・房舎施(ぼうしゃせ)(泊まる所や休憩場所を提供する)の七つです。お金やものが無くても、善い行いをすることが出来るという教えです。
この中の和顔施とは、笑顔で周りの人に接することで、周りの雰囲気も良くなり、人間関係も良くなり、前述のように健康にも良いということです。
善い行いの一つとしておおいに実行したいものです。
令和3年 10月
宝仙寺住職 富田 道生
ハナミズキも紅葉し始めました
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