2020年10月：ご挨拶

2020年10月01日

　猛暑が去り過ごしやすい季節になりました。新型コロナウイルスは依然として終息の見通しが立ちませんので、不自由な生活が続いていることと存じます。
　彼岸中は多くの檀信徒の皆様が本尊様へのお参り・お墓参りにいらっしゃいましたが、お彼岸法要は檀信徒の皆様に参列いただかずに、初めてインターネットにより法要を配信いたしました。

　先日、菅内閣総理大臣が就任しました。新型コロナウイルスの件を筆頭に課題は沢山ありますが、総理大臣として大いに成果を上げていただきたいと思います。
　菅内閣総理大臣の就任時の野党のコメントは相変わらず、安倍居抜き内閣とか安倍亜流内閣で何も新鮮味がないなどそれこそ新鮮味のないコメントしか出てきませんでした。
先ずは就任おめでとうございますで始まり、これからは国会において野党としての新しい提案をして大いに議論を戦わせたいと思う、と云うような発展的な趣旨のコメントをして欲しいと思いますが、皆様はいかがお考えになりますか。エールを送ってから議論なり批判なりするのが大人の対応でしょう。

　新型コロナウイルスの影響で、生活様式や考え方に大きな変化が起こっています。終息した後にどこまで元に戻るのか分かりませんが、良い方の変化、例えば規制緩和などはこのまま進んで行ってほしいと思います。
　我が国でもやっと、歩道の一部にテーブルやイスをおく「テラス席」が設けやすくなるそうです。新型コロナウイルス対策で飲食店内の密を避け座席を確保するための措置ですが、ヨーロッパなどでは町中に沢山見かけます。室内よりもこちらの方から予約が埋まるそうで、イタリアでは「テラス席」はそれぞれの店が費用を払って道路や歩道を使用しているそうです。因みに路上駐車も料金を払って置いているそうです。
　これを機に既成概念にとらわれず、新型コロナウイルスを利用して良い方向に変化させこの未曾有の危機に対処できたらと思います。

令和2年 10月

宝仙寺住職　富田　道生

十五夜