御府内八十八ヶ所第十二番札所、関東三十六不動霊場第十五番札所

宝仙寺について

2020年01月:ご挨拶

2020年04月01日

 今年は暖冬の影響で春の訪れが早く、桜の花は3月半ばに咲き始め、その他の花々も木々も早々に咲き始め芽吹き始めております。例年では入学式の頃が桜が咲く時期ですが、今年は卒業式の時期に桜が開花いたしました。

 新型コロナウイルスの感染拡大に世界中が巻き込まれ、グローバル化の社会の悪い方の影響が出てしまいました。治療薬の開発が早く進んで、一刻も早く終息の方向に向かってほしいと思います。
 お花見の宴会が自粛になりました。これを機会に本来の桜の花を愛でる花見にする等、その他の行事も見直しをする良い機会ととらえることも必要ではないでしょうか。
経済活動が止まっているお陰で中国では大気がきれいになったそうですし、イタリアのベネチアでは観光客が減ったため運河の水がきれいになったというニュースが有りました。
宝仙寺のお花見の会も今年は中止になりましたが、お釈迦様の灌仏は出来るようになっておりますのでお参りにいらして下さい。

お釈迦様の大切な教えに“戒律”が有ります。檀信徒の皆様に唱えていただいております、宝仙寺の“おつとめ”の中に“十善戒”(不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不綺語・不悪口・不両舌・不慳貪・不瞋恚・不邪見)が有ります。大きく分けて、悪い行いをしない(身)・悪いことを言わない(口)・悪い考えを持たない(意)の3つです。戒は法律や規則のように罰則は無く、誰も見ていませんのでわかりませんが、それぞれの人の言動のブレーキです。我々はついついこの位は良いかな、もう少しは大丈夫かなと思ってしまう弱い所が有ります。いつも「悪い行いをしない・悪いことを言わない・悪い考えを待たない」の3つを意識して生活したいものです。

令和2年 4月

宝仙寺住職 富田 道生

4月