御府内八十八ヶ所第十二番札所、関東三十六不動霊場第十五番札所

宝仙寺について

2017年07月:ご挨拶

2017年07月01日

 今年も早くも半年が過ぎ、7月になりました。7月はお施餓鬼とお盆の時期です。
盂蘭盆会(うらぼんえ)を略してお盆と呼んでいます。お盆は、お釈迦様の弟子の目連尊者が母親を地獄から救おうとしたと言う故事から、ご先祖様を供養する行事となりました。盂蘭盆経によると本来は7月がお盆の時期ですが、日本では7月は農家の忙しい季節と重なる為、月遅れで8月に行うところが多くなりました。
 ご先祖様がいらしたおかげで私たちが存在しています。お盆はそのご先祖様をお迎えしてご供養し思い出すという大変すばらしい行事だと私は思います。
 さて、今年は東日本大震災から7回忌になります。震災で大変多くの方々がお亡くなりになりました。そのことを書いた本が多数出版されておりますが、その中に亡くなった方々のことを見たという話が沢山出てまいります。被災地の近くでタクシーに乗せた、被災地で体を探している親子がいた、母親が避難場所に子供を連れてきた等々、そしてそのままいなくなっていたなどの話が沢山書かれております。
その体験をした方々は不思議な経験をしたことになりますが、気味が悪いとか怖いという感じではなく淡々と受け止めているように感じました。
 何が何だかわからないうちに流され亡くなられた方が自分が亡くなった事が理解出来ていない、また無念な気持ちのため、ご自分の家があった辺りに行きたかったのだと思います。
 現代の科学では説明できないことが沢山ありますが、だから否定するのではなくご先祖様も迷っている方々も、今生きている我々が心を込めて供養する事がご先祖様方にも喜んでいただけて、さらに私達も功徳を積み心安らかな気持ちになれるのではないでしょうか。

平成29年7月

宝仙寺住職 富田 道生

境内の「みそはぎ(禊萩)」
ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)ともいう。