2017年04月01日
いよいよ春本番の季節です。この時期は桜の話題で賑やかな気持ちになります。やはり日本の春には桜が欠かせません。
今年は東日本大震災の七回忌に当たり、3月6日に豊山派仏教青年会主催で当寺の本堂において七回忌法要を厳修致しました。また3月11日午後2時46分に梵鐘を撞いて追悼いたしました。
3月に水戸にある茨城県近代美術館で開催されている"東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展"に行ってまいりました。
皆様ご存じの通り、唐招提寺は奈良にある鑑真和上のお寺です。(宝仙寺の本堂は先代住職が唐招提寺金堂を範にして建てたと聞いております)
その中の御影堂は鑑真和上像を安置しているお堂です。日本にいらした時は盲目になられていた和上の為に、和上が見ることができなかった日本の美しい山・海を東山魁夷氏の"青"で障壁画を描き、和上の安置されている周りの障壁画には和上の故郷である揚州と中国の景色を墨画で描いてあります。東山魁夷氏の和上に対する気持ちを表した素晴らしい画だと感じました。
鑑真和上は命を賭して戒律を日本に伝えてくれた日本の仏教にとっての大恩人です。
お釈迦さまは、佛遺教経(最後の説法を記したお経)の始めの部分で、「自分が入滅した後は戒律を私だと思って尊重し大切にして仏道修行に励みなさい」とおっしゃっております。
戒律というのは仏教にとって大変重要なものです。
皆様と一緒に唱えております"おつとめ"の中に「十善戒」がありますが、これも戒律の一つです。宝仙学園では全校で唱えております。
普段から「十善戒」を意識をすることが生活に大いに役立つと思っています。
平成29年4月
宝仙寺住職 富田 道生
今年の一番桜(3月22日)
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