2015年10月:ご挨拶
先月の、台風17号と18号の影響で東日本側は豪雨で大変な被害が出てしまいました。特に鬼怒川の決壊の被害は甚大なものでした。線状降水帯という初めて聞く名前が出てきましたが、雨雲レーダーの映像を見ていても帯状に赤い豪雨の地域が南北に連なっているのを見ました。(因みに2013年10月のこのHPでこの年の9月15日の台風18号の豪雨で当寺の本堂の屋根から雨漏りをしたことを書いていました。18号は日本で他の年にも被害が出ているそうです)
まさに想定外の大雨で、自然の力は人間にはどうすることも出来ないと改めて感じました。
その直後には、東京湾を震源とする震度5の地震が起こり、更には阿蘇山が噴火しました。いずれも幸いに大きな被害はないようですが、様々な自然災害が続けて起こりました。
東日本大震災で自然にはかなわないということ、想定外のことが起こるという経験をしたばかりですが、川内原発を再開しています。福島原発で現段階では放射能がコントロールできないことが証明されており、避難準備も十分ではない状態であり、近くには桜島があるなどにも拘らず見切り発車です。
経産省・政治家は自分たちに余程美味しいことが有るのでしょうか、真剣に国民のことを考えているとは私には思えません。
さて、季節はお彼岸を過ぎ秋がどんどん感じられるようになってまいりました。
お彼岸には彼岸花(曼珠沙華)が、この時期になるとちゃんと咲いておりました。暑くても涼しくても季節を間違えずに咲くのは、日照時間の変化で植物は花を咲かせるそうです。
桜やスミレなどは春から夏にかけて南から北へ開花が進み、8月を境にコスモスや菊などの秋の花は北から南へ、山から里へと降りてくるそうです。
わが国は、前述のような自然災害も有りますが、また美しい自然と温泉などの自然の恵みも有る国です。自然を侮らず、謙虚な気持ちで自然の恵みを受け付き合ってゆけたらと思います。
平成27年10月
宝仙寺住職 富田道生
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