御府内八十八ヶ所第十二番札所、関東三十六不動霊場第十五番札所

宝仙寺について

2010年04月:ご挨拶

2010年04月01日

   今年もあっという間に4月になりました。寒いと言っていたのがもう少しで今度は暑いに変わります。ちょうどよい季節はほんの少しです。

   先日、近くのお寺の副住職の結婚式がありました。当日は、本当に天気がよく結婚式には最高の日和でした。
   その結婚式で戒師(かいし)を務めました。戒師とは結婚式を行なう導師のことです。
   仏前結婚式では、まず本尊様に本日の儀式(結婚式)の主旨を報告し本尊様を御供養し、塗香(ずこう)(体を清める)・潅頂(かんじょう)(御本尊様とご縁を結ぶ儀式)・金剛誓水(こんごうせいすい)(三々九度の杯)を交わします。次に戒師が訓戒(結婚について諭す言葉)・新郎新婦による誓いの言葉・参列者一同で法楽を捧げて終了いたします。
   当日は、戒師は長素絹(ながそけん)という裾が引きずるくらい長い衣を着けて行ないました。私も初めて長素絹という、普段はほとんど使うことのない正式な衣を着けました。
   最近は、教会・人前結婚等いろいろな形の結婚式が多くなりました。
   仏前結婚式は私ども僧侶の他は、宝仙寺でも時々しか行なわれませんが、非常に厳かな儀式です。
   知らない方がいらっしゃるかも知れませんが、お寺はお葬式や法事だけではなく地鎮式・落成式・結婚式等お祝いの儀式もたくさん有りますので、仏前結婚式がもっと拡がることを期待しています。

平成22年4月吉日
明王山宝仙寺 住職 富田道生