御府内八十八ヶ所第十二番札所、関東三十六不動霊場第十五番札所

宝仙寺について

2009年04月:ご挨拶

2009年04月01日

   今年は、例年より早く桜が咲き始めました。
   いよいよ暖かくなってきて、気がつけば街のあちこちにコブシやハクレンも咲いています。
   三月は卒業式、四月は入学式の季節。テレビでも卒業式の話題を取り上げていました。ある中学校では、もう60年間もの間3年間お世話になった机や椅子を、卒業する生徒たちが近くの川へ運び、一つ一つ丁寧に洗うことが伝統行事として続いているそうです。これは、中学校を卒業して次のステップに進むことを意識するための大切な行事だと思いました。
   「子供から大人になることを意識する行事」や「季節を感ずる行事」など行事にもたくさんありますが、その一つ一つが意味をもって節目を考えさせてくれます。
   最近は、“大人に成りきれていない大人”、“親に成りきれていない親”が多くなっており、本来責任を持たなければならないことへの自覚が出来ていないのは残念です。
   さて、仏教行事では四月の“お花まつり”に始まり一年間いろいろなものがあります。家族の皆様でお墓参りをすることで、自然と子供たちにご先祖様を大切にすることを伝えていくことが出来ると思います。

平成21年4月吉日
明王山宝仙寺 住職 富田道生