2014年07月17日
今年も境内の笹庭の池に、大賀ハス(オオガハス)が美しい花を咲かせました。雨の日が多かったせいか、例年より遅い開花になりました。
蓮華は、泥水にまみれることなく清浄な美しい花を咲かせる姿が「俗世の欲にまみれることなく、清らかに生きる事の象徴」とされてきました。仏教では、仏の智慧や慈悲の象徴とされます。蓮の蕾の中には、すでに実が結実していることから、一切衆生が生まれつき仏性をそなえていることにも喩えられます。
蓮が使われている熟語に「一蓮托生(いちれんたくしょう」という言葉があります。「托生」とは、「託生」とも書き、身をよせて生きることを意味します。
「一蓮托生」は、行動を共にする意味でよく使われる言葉ですが、本来は日本の仏教から生まれた言葉です。浄土信仰では、極楽浄土に往生したものは蓮の中に生まれると説かれることから、善い行いをして徳を積み、同じ蓮華の上に生まれ変わるという思想のもと生まれたようです。
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