2013年09月01日
毎日暑い日が続きますが、もうすぐお彼岸がやってきます。「暑さ、寒さも彼岸まで」という言葉を聞いたことがあると思いますが、お彼岸の時期は春分、秋分の日を挟んだ7日間で、季節の移行期間でもあります。
このお彼岸ですが、日本独特の仏教行事ということをご存知でしたでしょうか?一説によると、春分と秋分には昼と夜の長さが一緒であるというところから、仏教の「中道」の教えと合致しているからとも言われております。この彼岸が営まれるようになったのは、平安時代で、江戸時代になって庶民に定着したそうです。
さて、彼岸とは「到彼岸(とうひがん)」、サンスクリット語で「p?ramit?(パーラミター)」、この言葉を音写した「波羅蜜(はらみつ)」の訳で悟りの世界へ渡ることを意味します。その悟りの世界へ渡るための修行が「六波羅蜜(ろくはらみつ)」です。
六波羅蜜とは
布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、
精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、智慧(ちえ)
の6つを実践することです。少し難しいかもしれませんが、真言宗では「六種供養(ろくしゅくよう)」と言ってこれを実践することが六波羅蜜に当たります。
簡単に表にしてみましたが、この六種の功徳を積むことが、悟りへの道(彼岸)に渡っていく方法なのです。
どうでしょう?みなさん普段何気なく行っていませんか?
これらは私たちがお仏壇をお参りする時や、お墓参りをする時に自然としていることなのです。
お彼岸は仏教週間とも言える時期です。お彼岸の一週間は修行をしている気持で、お仏壇や、お墓をお参りし、六種供養を実践してみてはいかがでしょうか?
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