2013年07月16日
今年も境内の笹庭の池に、大賀ハス(オオガハス)が美しい花を咲かせました。例年より遅い開花となりました。
蓮華は、開花の時に音をたてるといった話をききました。朝の静寂の中、清浄な蓮華はどのような音をたてて咲いてくのか気になります。なかなか聴く事ができない貴重な音、いつか聴いてみたいものです。
古代インドでは、泥水にまみれることなく清浄な美しい花を咲かせる姿が「俗世の欲にまみれることなく、清らかに生きる事の象徴」とされてきました。仏教では、仏の智慧や慈悲の象徴とされます。蓮の蕾の中には、すでに実が結実していることから、一切衆生が生まれつき仏性をそなえていることにも喩えられます。
蓮華は仏教の象徴的な花として様々なところでみかけますが、仏様のお座りになる蓮華の台座は、蓮台(れんだい)・蓮華座(れんげざ)と呼ばれます。宝仙寺の本尊の不動明王様は、頭の上に蓮台があります。寺院参詣の際には、蓮華をかたどったものを探してみて下さい。その多さから、仏教での密接な関わりがあることを感じる事ができると思います。
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