2015年07月01日
今年も半年が過ぎてしまいました。今年の夏の天候はいかがでしょうか。
先日盲導犬が主人を救うために、走ってきたバスにぶつかって大けがをしたというニュースがありました。主人も怪我をして病院に入院しているそうですが、盲導犬は走ってきたバスの側に回って主人を救おうとしたそうです。盲導犬はそうするように訓練されているのか、主人を救おうとした咄嗟の行動なのかわかりませんが、素晴らしい行動だと犬を飼っている者としては涙が出ます。まだ途中の段階のようですが、京都大学の実験によると犬は飼い主に不親切にする人からは、食べ物をもらうのを避ける傾向があるという結果が出たそうです。
犬を含め動物たちは、考えを持って行動するわけではなく本能で行動するのでしょうが、結果は飼い主にとって嬉しいことになっていると思います。
さて、私たち一人一人が一生懸命行っている自分の行為(仕事、研究、趣味等)自分のためのおこないが結果として、周りの人にも多くの利(プラス)を生んでいくというのは素晴らしいことではありませんか。
大乗仏教では自利利他という考えがあり、自分にプラスであり他の人にもプラスの両面を兼ね備えていることを実践する事が大切であると説いています。
何事も一生懸命やることが周りにも自分にもプラスになるという事だと思います。
平成27年7月
宝仙寺住職 富田道生
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